米アップル、アイルランドのデータセンター建設を中止

パソコンの画面に表示された米アップルのロゴ(2018年3月23日撮影)。(c)AFP PHOTO / NICOLAS ASFOURI〔AFPBB News

 米ブルームバーグなどが報じるところによると、米アップルはこの1年以内にも、映画やテレビ番組のサブスクリプションサービスを開始する計画だという。

アマゾンに追随する構え?

 同社には、定額で音楽が聴き放題になる「Apple Music」がある。アップルは、映像コンテンツの分野でも同様のサービスを検討していると、かねてから報じられていた。

 しかし、ブルームバーグによると、計画されている新サービスは、それとは形態が少し異なるという。

 アップルは、2016年に、iPhoneやiPad、Apple TV向けのアプリとして「Apple TVアプリ」を公開した(日本では未公開)。このアプリ内では、「Hulu」や「STARZ」といった他社の有料映像配信サービスからコンテンツを集めて、表示している。

 しかし、それらのコンテンツを見ようとすると、ユーザーは、他社アプリに移動させられ、それらのアプリで、個別のサブスクリプション契約をするよう促される。

 アップルが考えている新方式は、ユーザーを他社のアプリに移動させるのではなく、Apple TVアプリの中で、スクリプション契約ができるようするというもの。これにより、同社はユーザーを自社アプリ内にとどめていられる。

 実は、米アマゾン・ドットコムが米国で、これと同じことを始めている。「Prime Video Channels」と呼ぶ、有料サービスだ。ご存じのとおり、有料会員プログラム「Prime」の加入者は、映像コンテンツが見放題になる「Prime Video」を利用できる。