スポーツ選手ってのはいつも前向きで物事をいい方向に考えるから、見ていてさわやかだよね。

 いい結果を出しているスポーツ選手は、たいてい楽天的なものだ。「俺はダメだ」なんて嘆いていたら、勝負事では勝てないんだから。

人間の能力に大した差はない

 人生というのは、その気になれば思った通りになるもので、どういう人生を過ごすかは、その人の意志次第なんだよ。

 つまり、「自分はこうなりたい」って心に決めて、行動したら、そういう人生になってくるということ。人の生涯は、欲求と意志で決定されるものなんだ。

 最初から「これは無理だ」とか「こんなもんさ」って思ってたら、自分はその通りにプログラムされてしまう。逆に「絶対できる」「必ず勝つ」って自分を盛り上げて頑張れば、その通りになることができる。これは成功者の大原則だ。

 ボクシングや相撲を見てごらんよ。

 身長も筋力も、身体能力自体に大きな差はないが、「絶対に勝ちたい」という強い欲求があるかないかで、勝敗は左右される。だから、土俵入りした力士は立ち会い前に気合いを入れるだろ。

 何がなんでも強くなりたいという欲求があれば、ふだんから相手の戦略を研究したり、自分の持久力をつけたり、筋力トレーニングをすることは欠かさないはずだ。

 スポーツ選手に限らず、人間の能力なんていうのは、実は大した差はないものなんだ。結果が出るか出ないかは、欲求の強さの違いなんだよ。

 町工場の経営も同じことだ。「仕事を取りたい」「これをつくるんだ」という揺るぎない意志があれば、できないことの方が少ないものだ。