3万年前の新種巨大ウイルス蘇生へ、シベリア永久凍土で発見 研究

シベリアの凍土で発見された3万年前の新種巨大ウイルス〔AFPBB News

 21世紀のジャンボジェット旅客機、どれくらい「手動」で運転されているでしょうか?

 本当に細かなことは、専門家にお聞きしなければならないと思いますが、以下ざっくりと考えてみたいと思います。

 特に国際線の巡航状態ではかなりの部分が自動化され、パイロットの仕事は時々刻々の運転と言うより、運転システムが異常なく動いているか、地上との連絡を含め全体に気を配り、客室での顧客サービスと飛行の安全確保、航行全体の管理が第一になっているでしょう。

 もし飛行機に乗っていて、突然機内アナウンスがあって「当機はこれから手動モードでの運転に以降します。お座席にお戻りになり、安全ベルトをしっかりと締めて・・・」などとて言われた日には、いったい何が起きたのかと心配になることでしょう(そういうアナウンスがあるかどうか、現実問題は別として)。

 さて、ここで今回の本題を考えてみたいのです。

 AIやIoTが「予想外の急ピッチ」で発展したとしても、決してすべての雇用がなくなることはないでしょう。

 ただ雇用の絶対数が減る職種というのはあると思います。

 でも、1つの現場には必ず1人は、人間が残る。それは、何かあった時に責任を取る主体としての人員が必要不可欠といった理由からも、原理的に明らかと言っていいように思います。

 その「未来図」を予測したいと思ったら、飛行機の搭乗傭員をよく観察するのが有効なのではないでしょうか?

 そこでは基本的な運転業務がすでに自動化され「それ以降」の仕事をもっぱら人間が担当しているのですから。

 飛行機自身の運転に関わるスタッフと、乗客へのサービスに関わるスタッフ、そして、その双方いずれもが、もし緊急の事態に直面した際には危険を回避しリスクを最小限に抑えるクルーとして活躍できるようになっている。

 いずれのケースについても、現場で、人間(顧客)を対象に、こまやかな人間(被用者)でしかできない判断を的確に下してチームワークを取れるよう、訓練を欠かしていない少数精鋭の人員であること・・・。

 AIやIoTの進んだあらゆる職場で「最後に職場に残される数人」に求められるのは、優秀な飛行機のパーサーのような能力であるのは間違いありません。

ルーチンではなくサービスと危機管理

 サービスと危機管理。この双方の徹底を考えるとき、人間の原型として念頭に置くとよいのが「育児」です。

 実際、飛行機の客室システムは幼児向けと言っていいような構造になっている。赤ん坊はベッドや乳母車に括りつけられていますが、飛行機ではお客は座席に縛られている。

 客室乗務員に来てほしかったら「来て!」というボタンを押してランプをつける。赤ちゃんは「来て!」と思ったら断固として泣く。方法はやや異なっていますがスタイルはほぼ同じです。

 赤ん坊は概してお腹をいっぱいにしておけばおとなしく寝ている公算が高い。飛行機も特に長距離便などは、さっさと機内食をあてがって、あとは部屋を暗くして寝かせてしまう。目が冴えてたら映画でもゲームでも勝手に遊んでなさい・・・言ってはなんですが、子供をあやしているようなものです。

 さて、ここまではルーチンですが、お客というのは常に予想を超えたリクエストをしてくるものです。

 突然病気になるとか、イスラムなので礼拝を始めるとか、イスラムの一家なのだけれど赤ちゃんにハラ―ル・フードの離乳食を、なんてリクエストがあるかどうか分かりませんが、ともかく「想定の範囲外」の出来事がいつ起きるか分からない。

 それに的確に対応できるか、否かで、サービスの水準が決まってしまう。風評なども立つでしょう「A航空に乗ったけれど、全く酷い対応だった・・・」

 クオリティは人材によって担保されるのに違いありません。

 「想定の範囲外」が必ず起きるのは非常時でしょう。飛行機は車などに比べると、確率的にははるかに安全な乗り物とされています。自動化されているから、というのが1つの理由なのでしょう。