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<100の行動44>
「農業を成長産業に」 新規参入・大規模化・効率化を促せ!

岩盤規制の本丸の一つが農業。「農業」対「製造業」ではなく、「既得権者」対「新規参入者及び改革者」という視点が重要になる。規制で塩漬けにされ、弱体化している農業を力強い産業にするための5つの提言。

1. 農地法改正を! 所有者=経営者=耕作者の基本原則を撤廃せよ!
農地の所有と経営と耕作者を分離させることが重要になる。新たな資本を呼び込み、優秀な経営者を雇いたい

2. 株式会社の農地所有を完全に自由化せよ! 
法人経営の多くは節税などを目的で農家が法人化した事例で、農業の競争力向上にはつながっていない。必要なのは、経営能力をもった企業による農業参入である

3. 耕作放棄地を減らすため、農地の売却にインセンティブを。農地の流動化を促進せよ!
日本の農業の国際的競争力を強化するには、経営の大規模化が不可欠になる。耕作放棄地への課税強化と農地を手放した人の売却益を非課税にするなどすべき

4. 個別所得補償等の補助金の撤廃。投融資/税制優遇へ発想の転換を!
農水省の多くが、「農業の強化」ではなく、「農家の保護」を目的としている。投融資への税制優遇、新規参入企業の法人税を5年間非課税にするなど、農業を強化するために使うべき

5. 企業参入・若者の参入を促進せよ!
農業人口約250万人のうち、50歳以上が約90%。一方で、やる気と能力のある若手経営者の参入も増えている。税制や投融資支援によって、若き成功者をたたえる農政を

スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長

(肩書は2015年12月のもの)

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