10月1日に実施された2016年度新卒採用の内定式の様子が新聞などのメディアで報道されていた。では、実際に内定式を実施した企業の割合はどれくらいだったのだろうか。また、企業は来年度の選考時期をどうすべきと考えているのだろうか。

増える内定辞退者

 経団連は10月以降に、企業に対して今年度の新卒採用の関する調査を実施するとしている。そこでHR総研では、10月5~8日に緊急アンケートを企業に対して実施した。回答企業のうち45%が内定式を10月1日に実施し、残りの55%が実施しなかったという結果であった。

 10月1日に内定式を実施した企業にこれまでの内定辞退率を聞いたところ、10%未満が19%、10~30%未満が22%、30~50%が31%、50%以上が26%であった。内定辞退率が昨年より増えたと回答した企業が44%と、減ったとする13%を大きく上回っている。こうした数字は10月1日に内定式を実施しなかった企業の方が大きく上回ることは間違いない。