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<100の行動32>
東京をアジアNo.1の金融市場に!(1)
2015年現在の日本には、個人金融資産1708兆円、企業の内部留保が354兆円ある。しかし、日本の金融・資本市場は国際的な強さを持ってない。それは、年金基金、大学基金が、リスクマネーに回っていないのが一因である。金融市場強化のための3つの提言。
1. 個人金融資産をリスクキャピタルに!
金融資産の60%超は60歳以上が保有している。1700兆円の個人金融資産のうち高齢者は主に銀行預金で保有し、銀行は融資して余った資金を国債運用している。国民がリスクキャピタルへと資金を回すことが大切になる
2. 企業の内部留保をリスクキャピタルに!
企業に眠っている354兆円の内部留保がある。企業保有金融資産のリスクキャピタル化も積極的に進めるべきである
3. 年金基金、大学基金の運用改善を!
欧米のリスクキャピタルの資金は年金基金と大学基金から来ている。日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国債中心からポートフォリオを変え、リスクマネーへの流入を図るのは大きなインパクトになる。一方で日本の大学基金は10兆円程度。文科省による「原則元本保証での投資を行うべき」という通達があったが、政府がガイドラインを作成し、大学基金をリスクキャピタルに回すべきである
スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長
(肩書は2015年9月のもの)
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