韓国、子どもの自殺防止のためのスマホアプリを開発

米IDCによると、今年4~6月期の世界スマホ出荷台数は2ケタの伸びを維持し、四半期ベースでは過去2番目の最多記録となった〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCがこのほど公表した今年4~6月期の世界スマートフォン市場に関するリポート(速報値)によると、同四半期に出荷されたスマートフォンの台数は1年前から11.6%増え、3億3720万台となった。

4~6月期の出荷台数は3.37億台

 四半期ごとのスマートフォン出荷台数の前年同期比伸び率は、昨年10~12月期では28.2%増、今年1~3月期では16.7%増と推移しており、4~6月期の伸び率はこれらと比較して小さい。

 だが3億3720万台という数は、昨年10~12月期に次いで過去2番目に多い四半期出荷台数。この4~6月期の台数は四半期平均を上回った今年1~3月期のそれをも上回っている。世界のスマートフォン市場は依然、わずかながらも前四半期の実績を超える勢いで推移していると、IDCは分析している。

 ただ、IDCリサーチマネージャーのアンソニー・スカーセラ氏は、スマートフォン市場の成長は韓国サムスン電子や米アップルの高価格端末の成功のみによってもたらされているわけではないと指摘している。

 高価格端末は先進国市場で活発に売れている。だが市場を牽引したのは地場メーカーに支えられた新興国市場だという。「4~6月期は過去2番目に多い出荷台数を記録したが、これに多大な貢献をしたのは新興国市場だ」と同氏は述べている。

 4~6月期における、スマートフォンも含む携帯電話全体の世界出荷台数は4億6460万台で、前年同期から0.4%減少している。こうしてフィーチャーフォンの減少が続く中、メーカー各社は高機能・低価格の両面で競争力の高い端末を市場投入し、攻勢を強めているという。

サムスン、首位維持も唯一前年割れに

 4~6月期のスマートフォン出荷台数をメーカー別に見ると、サムスンが7320万台で首位を維持し、これにアップルが4750万台で次いだ。アップルの出荷台数は昨年10~12月期に首位のサムスンにわずが60万台の差で迫ったが、今年1~3月期に再びサムスンがアップルを引き離し、この4~6月期もその差が広がった。

 サムスンは昨年、スマートフォンのモデル数を25~30%減らす計画を明らかにした。これは低・中価格帯の製品ラインアップを見直し、地場メーカーの低価格モデルに対抗するという施策だが、IDCはこれが奏功したと先のリポートで分析していた。