北朝鮮がついに米国本土に到達し得る長距離弾道ミサイルに核弾頭を装備する能力を得たようだ――。

 10月24日、こうした観測が韓国駐留米軍の司令官により明らかにされた。

 同司令官は「まだ断定はできない」と注釈をつけてはいるが、北朝鮮がそのための核弾頭の小型化、軽量化を実現させつつあることは間違いない。その目標が達成された場合、北朝鮮の核武装は新たな危険水域に入る。この核弾頭小型化は日本をも北朝鮮の核攻撃の射程内に置くことになり、日本の安全保障への影響も重大となる。

ルビコンを渡ってしまった北朝鮮の核開発問題

 在韓米軍司令官のカーティス・スカパロッティ大将は同24日の米国防総省での記者会見で、記者たちからの質問に答えて以下のような発言をした。

・北朝鮮は中距離あるいは長距離の弾道ミサイルに装備できる小型の核弾頭をすでに開発したと言明している。私も北朝鮮がその能力を有していると思う。

・北朝鮮は核弾頭を小型化し、中、長距離の弾道ミサイルに搭載し、実際に発射できる技術をすでに有していると思う。

・北朝鮮はそうした核弾頭を搭載して発射できる長距離の運搬装置はすでに機能させているだろう。