7月27日、私が住む地域(宮城県仙台市太白区)に、幼児から高齢者まで障がいの有無を問わず、デイサービスの形でケアする共生型福祉施設「みんなのおうち 太白だんだん」がオープンした。

 共生型の施設は、高齢者や障がい者を分けるよりも、子どもたちを含めてお互いの「接触」や「交流」を進める方が、みんなが元気になるという考えから生まれた。厚労省なども、こうした施設を普及させるため助成策を講じているが、北海道などを除けば、まだまだ広がっていない。これからの時代を先取りするとも言えるこの施設を訪ねてみた。

倉庫を改装した盛りだくさんの施設

 まず驚いたのは、施設が大きいことだ。運営するのはNPO法人と聞いていたので、民家を改造したようなこじんまりとした建物だろうと思っていたら、900平方メートルの敷地に床面積660平方メートルの2階建て建物がビルのように建っていた。

共生型福祉施設「みんなのおうち 太白だんだん」(筆者撮影、以下すべて)