ゲストに2人の若者を迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(11月24日放送/Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。防空識別圏の設定により緊張感が高まる日中関係などについて取り上げたほか、「関西元気サークル スカイピア」代表の芝谷康平さん、圓山侑蔵さんとのゲストトークを行った。
中国の防空識別圏設定に米韓が強い懸念を表明
中山 中国国防省が沖縄県・尖閣諸島の上空に防空識別圏を設定したことについて、米国政府が懸念を強め、ホワイトハウス、ケリー国務長官、さらにヘーゲル国防長官が一斉に声明を出して中国に自制を求めたそうです。
中国国防省は23日、尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定し、この空域を飛行する航空機が指示に従わない場合は武力による緊急措置を取ることなどを発表し、日本政府は中国に強く抗議。
これについて米政府は、ホワイトハウスの国家安全保障会議の報道官が「地域の緊張を高め、米国と同盟国の国益に影響を与えるこの措置を非常に懸念している」とする声明を発表したほか、ケリー国務長官も「中国による一方的な措置は現状を変更しようという試みで、地域の緊張を高め、衝突の危険を作り出すものだ」と批判したとのこと。
さらにヘーゲル国防長官も「中国の発表は、この地域での米軍の運用には何ら影響を与えない。米国は、日米安全保障条約が尖閣諸島に適用されることを改めて確認する」との声明を出したと伝えられています。
尖閣諸島周辺で不測の事態が発生する可能性がこれまで以上に高まる中、中国の措置に対して米政府が強い懸念を示す声明を一斉に出したことで、日米同盟の絆が一層強化されたと感じます。
また、米国のみならず韓国政府も、中国が設定した防空識別圏は「韓国の防空識別圏とチェジュ島(済州島)の南西付近で重なっており、遺憾だ」とするコメントを発表。「中国の今回の措置が域内の緊張を高める要因になってはならない」として、今後、中国政府とこの問題について協議していくそうです。
日中韓の3カ国関係が微妙なバランスとなっている今、日本は平和ボケしている場合ではありません。例えば、北朝鮮が核弾頭搭載ミサイルを発射した場合、約8分でここ神戸に着弾するとも言われますが、我々の近隣諸国には危険な国家があるという意識を常に持つべきだと思います。