10月20日放送の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、中山氏が日本への国連の本部機能誘致について提言を行ったほか、シリア情勢や従軍慰安婦問題などについて解説した。

朴大統領の外交姿勢に韓国国内や米メディアから懸念の声

中韓首脳会談、朝鮮半島の非核化を確認

今年6月、首脳会談に臨む韓国の朴槿恵大統領(左)と中国の習近平国家主席〔AFPBB News

中山 朴槿恵・韓国大統領の「日本無視」の外交姿勢に、韓国内部からも危惧の声が出始めたとJ-CASTニュースが伝えています

 朴大統領は9月30日に訪韓した米国のヘーゲル国防長官に対し、日本の首脳が「慰安婦を侮辱する」「時代に逆行した」発言を続けているため対話が行えないなどと述べ、歴史問題で前進がない限り日本側が求める首脳会談は行わないとの姿勢を表明。

 先のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)と東アジア首脳会議でも、「韓国料理をよく食べます」と話しかけるなど積極的にアピールした安倍晋三首相に対して、中国・習近平国家主席との親密さを強調し、終始「すれ違い」だったとのこと。

 こうした出口の見えない日韓緊張に耐えかね、大手紙などが相次いで朴大統領に日本への妥協を促す論説を掲載するほか、米ウォールストリート・ジャーナルなどの海外メディアも、朴外交の先行きを危ぶむ記事を公開したと報じられました。

 日韓関係のみならず、外交というのはまず話し合いから始まります。これは私の政治家としての夢でもありますが、2020年夏季東京五輪までの7年の間に、平和のための国際的な対話の場として日本に国連の本部機能を誘致してはどうでしょうか。

 安倍首相が先月の国連総会の演説で「積極的平和主義」を外交・安全保障の基本理念として掲げましたが、世界で唯一の被爆国・日本だからこそできることがきっとある。スイスには国際連合ジュネーブ事務局がありますが、私は日本が「アジアのスイス」になれる可能性を秘めていると思うのです。

 特に、朝鮮半島をはじめとする北東アジア情勢が不安定な状況にある中で、我が国が果たせる役割は非常に大きいはず。広島にある旧市民球場跡地を利活用するなどして、もっと積極的な平和外交を展開すべきです。

 もし広島に国連本部機能があれば、日本に核兵器不拡散条約の事務局を設置するなど、核を持たない日本が核保有国を監視する体制づくりも可能になります。核の悲惨さを知る日本が、率先して平和実現の取り組みを世界に発信することが大切ではないでしょうか。