もうすぐ、韓国では旧盆にあたる秋夕(チュソク)が近づいている。秋夕とは、日本のお盆(旧暦8月15日)に当たり、ご先祖様にお供え物をしたり、お墓参りをする。韓国では当日とその前後の日を祝日としている。
今年は連休が土日に続くため5日連続の大型連休となった。行楽シーズンと重なっているため、里帰りは前週に済ませて海外旅行へ出る人たちも多く、旅行業界ではすでに飛行機のチケットが取れないなどと大騒ぎである。
放射能を恐れて大阪行きをキャンセル
さて、筆者の知人が今度の秋夕の連休に大阪へ行くつもりだと言うので、大阪や京都の見どころなどを話した。ところが、先日筆者に大阪へ行くのはキャンセルしたと言う。
理由を聞くと、現在日本はかなり放射能に汚染されていて、行ったらすぐに放射能の被害に遭い、今後死ぬまで影響があると噂されていると言う。そんな文章を読んで、二の足を踏んでしまったと言う。
一体なぜ今こんな噂が流れているのか。7月22日、東京電力が福島第一原子力発電所の汚染水が海に流れ出たことを認めたというニュースが韓国に伝えられてからである。
以降、韓国のネット上で都市伝説に近い日本の原発怪談が噂され、それらは瞬時にSNSを通じて伝えられた。
例えば、
●日本全土の70%はセシウムに汚染されている。
●日本では放射能数値を測ったり、その情報を流すと逮捕される。
●上記の法律を守らなかった場合、10年刑に処せられる。
●福島第一原子力発電所から流出した放射能が旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の11倍もある。
●一部の国では放射能の流出を恐れ、日本人のビザを拒否した。
などがそうである。