先に「いまや高リスク職業になったサラリーパーソン」と題する記事から始めた連載が、少なからぬ反響をいただいた。多くの読者が漠然と認識していたサラリーパーソンという職業の危うさを、改めて気付かされたということのようだ。
すでに安倍内閣は正規雇用者の解雇に関する規制緩和を提案しており、参議院選挙の結果を踏まえて、提案の審議は一気に加速する可能性が大きくなったと言える。
将来独立起業するという道が、あながち絵空事ではなくなってきている。いざとなったら、自分は独立できるのだろうか・・・そう思われる方もいらっしゃるだろう。
そこで今回は、将来独立を果たすための準備がどこまでできているのか、自己確認するための視点を、「あなたの創業プラン・チェックシート」(図1)に沿ってご紹介しよう。
また、最後に「チェックシート評価表」(図2)も付けるので、合わせて参考にしてほしい。
世の中の変化をビジネス視点で捉えているか
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世の中にあるものには日々変化が生じる。だから新しいことと思っても、1週間もニュースを聞いていると何かもう既存のことのように思えてくる。そんなふうに世の中というのは逐次変化していく。この変化ということが、実は起業を考えるときの一番大きなポイントなのだ(チェックシート関連設問1~7)。
起業にあたって肝心なことは、普段からビジネスのマクロ的な環境を分析する視点を養っているかということだ。
ニュースとは言わば人口動態や、政治、法律、経済、社会文化、環境、技術といった多様な要因を切り口として報道されているものだ。そのニュースからそれぞれの分野の際立つ変化を読み取る力を持たなければならない。
様々なビジネスは人間の生活や欲望を満たすためのニーズ変化に起因しているからだ。