ヒット商品やロングセラー商品の開発担当者に「ぜひともここを見て!」という知られざるこだわりのポイントを披露してもらうココミテ選手権。今回登場するのは、J-オイルミルズ、開発マーケティング部の沼倉克行氏だ。

 同社は2013年2月に、“ちょっとdeちょうどいい!”70グラムフレーバーオイルシリーズの「AJINOMOTO オリーブ&ガーリック フレーバーオイル」を発売した。料理に一振りするだけでオリーブオイルとガーリックの風味が楽しめるというフレーバーオイルである。

左から「AJINOMOTO オリーブ&ガーリック フレーバーオイル」「同 オリーブ&バジル フレーバーオイル」「同 オリーブ&レッドペパー フレーバーオイル」(いずれも70グラム瓶)

 この商品の好評を受けて、“バジル”と“レッドペパー”を追加してバラエティ強化するプロジェクトが立ち上げられた。こうして新たに開発されたのが、8月23日に発売される「AJINOMOTO オリーブ&バジル フレーバーオイル」および「AJINOMOTO オリーブ&レッドペパー フレーバーオイル」である。

 オリーブオイルは、1980年代後半から90年代のバブル期の「イタ飯」ブームを背景にして一気に日本の台所に普及した。その後はゆるやかな安定期を迎えていたが、リーマン・ショック以降の内食回帰傾向に後押しされて再び需要が盛り上がってきた。

 J-オイルミルズでは、オリーブオイルと相性のよい風味を加えることで、パスタやサラダはもちろん“炒めもの”“焼きもの”などにも手軽に理由できる新たなフレーバーオイルの開発を目指した。

 沼倉氏は「AJINOMOTO オリーブ&バジル フレーバーオイル」「同 オリーブ&レッドペパー フレーバーオイル」の開発プロジェクトに加わった。実は沼倉氏は、2002年入社の“転職組”である。それ以前は、解散になった食品会社に勤めていたという、32歳の新入社員になったつもりで頑張り続けてきたという氏の仕事ぶりも含め、様々なココミテ話に耳を傾けてみよう。

オリーブオイルは産地や品種、
収穫の時期によって風味が大きく異なります

──そもそもオリーブオイルは、どうやって製造するのですか?