東京都議会選挙の投開票日に放送された今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。自民党衆議院議員の小池百合子氏を電話ゲストに迎え、都議選の結果や7月の参院選への影響などについて語った。
自民党はまだ日本を取り戻し切れていない
中山 今回は、自民党の広報本部長を務めておられる衆議院議員の小池百合子さんにお話を伺います。
夏の参院選の前哨戦となる東京都議会議員選挙が23日に投開票され、自民党は59人の候補者全員が当選し、4年ぶりに都議会第1党を奪還。公明党も23人全員が当選を果たし、両党合わせ過半数を上回る結果となりましたが、まずは今回の都議選を振り返っていかがですか。
小池 自民党は「日本を、取り戻す。」というキャッチフレーズを掲げていますが、昨年12月の衆議院選挙に引き続き、今回もそれを踏襲するかたちで臨みました。
理由は簡単で、まだ完全に日本を取り戻しきれていないからです。2009年の都議選で自民党は惨敗しましたから、事実上「東京を取り戻す」ことは達成できたと言えるでしょう。
ただ、多くの方がおっしゃる通り、アベノミクスの効果はまだ実感が伴っていないのも事実ですから、真の意味で公約を達成できるよう皆で協力していきたいですね。
中山 東京都選挙管理委員会によると、今回の都議選の投票率は43.50%と、1997年の40.80%に次いで過去2番目に低かったそうです。
これについて石破(茂)自民党幹事長は「都政における明確な争点がなかったことが原因ではないか。自民党が積極的な支持をいただくには十分だったとは言えない」と述べましたが、小池さんはどうお考えですか。
小池 当日は朝に雨が降ったこともあり、足止めになった方がいたことも考えられますし、選挙前から自民党勝利が予想されていたことも低投票率につながったのかもしれません。
また、今回の投票動向については次のような見方ができるのではないでしょうか。
民主党は、国会で物事を決めることがほとんどできず、何のために存在しているのか疑われるような政党でした。
政策的にも自民党と似通ってきたこともあり、結果としてアンチの有権者たちが「確かな野党」を標榜している共産党に票を入れたのだと。その意味で、今回の勝利者は共産党でもあると言えます。