前回から約1年ぶりの寄稿執筆となってしまったのだが、今回筆者は米国ミルウォーキーにて開催された国際標準化機構第69専門委員会(ISO/TC69「統計的手法の適用」、以下TC69)の2013年総会とSC7「シックスシグマのための統計的手法の応用」という小委員会に日本委員として出席したので、その様子を2回にわたりリポートしたい。

ISO/TC69の成り立ちと役割

ASQ(米国品質協会)本部で開催されたISO TC69総会の会場(写真提供:筆者、以下同)

 今年のTC(Technical Committee)69総会は米国ミルウォーキーにあるASQ(米国品質協会)本部で2013年6月1日から7日まで1週間連続で開催された。ちなみに昨年の総会は6月に東京・立川市で開催された。

 TC69にはSC(Sub Committee)と呼ばれる小委員会(正式には分科委員会)があり、今回SC1「用語および記号」、SC4「統計的工程管理」、SC5「抜取検査」、SC6「測定方法及び測定結果」、SC7「シックスシグマのための統計的手法の応用」、SC8「新技術と製品開発のための統計的手法の応用」の討議が行われた。

 その中でSC7には特定のテーマを検討するWG(Working Group)が3つあり、WG1「実験計画法」、WG2「工程計測と測定能力」、WG3「シックスシグマ手法」となっている。

 筆者はTC69/SC7のメンバーとして参加したので、新米委員として勉強していることを含めて、この場で紹介したい。

 今年総会が開かれたASQ本部は1946年に設立され、早い時期にニューヨークからミルウォーキーに移って本部を構えたのだそうだ。

 建物の中には至る所に品質に関わる名言や偉人を称える展示物があり、中でも日本に品質管理を教えたエドワード・デミング博士の写真や論文などがあるのには大変感銘を受けた。

 国際標準化機構ISOは多くの皆さんにも馴染みがあると思うが、ネジの規格から品質マネジメントシステムISO9000シリーズや環境マネジメントシステムISO14001など多種多様な国際規格を提唱してきた非営利団体だ。

 スイスのジュネーブに本部を置き、世界110カ国以上が参加してグローバルスタンダードを定めている。