今年度、皆さんの職場には新人社員が入っただろうか。日本では多くの企業で新卒採用が中心であり、4月に新入社員が企業の新しい担い手として期待され入ってくる。入社にあたっては、通常、採用試験や採用面接を行い、それに合格した新人が入社する。
ところで、これを読んでいる方たちの中に、最後に受けたテストは採用試験だったという方はいないだろうか。
最近では英語力を必須としてTOEFLを受けさせる会社が増えたので、最後のテストが採用試験だったという人は減ったかもしれない。だが、日本では学生時代に数多くのテストがある割には、社会人になるとその反動か試験が少なくなる。
学生時代のテストは、勉強の理解度を確認するため強制的に受けさせられるものだ。一方、社会人になってから受けるテストは、資格試験など自主的に受けるものが中心という違いがある。そのためか、社会人になるとテストの経験は極端に減る。
今回は、ほとんどの人が嫌がるであろうテストを、あえてお勧めしようと思う。自分のテスト経験も交えて、ネットやデジタルマーケティングに関する試験を紹介したい。そして、宣伝部長がメンバーにテストを受けさせるべき理由についても説明したい。
意外と多いデジタルマーケティングに関するテスト
デジタルマーケティングに間係するテストはあるのかという疑問をお持ちの方も多いだろう。
実は、ウェブデザイン技能検定という国家試験も含め、数多くのテストが存在している(参照:情報処理資格試験一覧)。テストには対象となる範囲の広いものから狭いものまである。
例えば「ウェブ解析士認定試験」は、文字通りサイトのアクセス分析や、その分析結果からサイトの改善プランなどを提案することなどまでを主な範囲としている。