またしても卑近な話から始めることになって、大変恐縮なのですが、私が通っている整体院のすぐ横にインドカレー屋さんがありまして、こちらは毎回というわけではないのですが、時折立ち寄って食べて帰ってくることがあります。
何分、体が資本というか楽器なので、また何かと不摂生しやすいタチでもあって、せめてメンテナンスはきちんとしなければ、と思うわけですが、整体の前にご飯を食べてお腹いっぱいというわけにはいきません。
勢い、空腹で訪れ、終わると腹がさらに減っている、なんてことになりやすい。
で、出てきたところに、カレーというやつはにおいが外まで漂います、これが最強の客寄せになって、私もこれに引っかかり、先日も1杯食べてきました。
何かと食には伝統のあるインドカレー・・・と言って、5000からの藩王国の集まりであるインドのカレーを、十把一からげにはできませんが・・・の中で、日本でも比較的有名なものの1つに「キーマカレー」があると思います。
ひき肉のカレーです。私も先日は「キーママタール」というのを食べてきました。
なぜ人は挽き肉を作るのか?
この「キーマ」という言葉、ヒンディー語で細切れ、あるいは挽き肉という意味を表すのだそうです。私はこのキーマカレーというもの、今日では世界中で見られる「ミートソース」の原型のひとつではないかと、常々思っていたりします。
まあ、根拠などはない勝手な思い込みなのですが。というのも「挽き肉料理」の原点が、すべてここに結集しているように見えるので。
インドの「キーマカレー」は、地方により地域によりいろいろ変化はあるようですが、大半がヤギの肉を使っているとのことで、牛や豚が使われることは(インドですから、宗教のタブーを考えても)ほぼないようです。
このヤギ肉を細かく切り、あるいは挽き肉にし、やはりみじん切りにしたタマネギなどの野菜と一緒に炒め、スパイスと水を入れて煮込んで作るキーマ。