昨日の海外市場で、独最大与党CDUがユーロからの自発的自立を認める動議を採択したことや、ギリシャ新民主主義党党首が現状の財政緊縮に反対する姿勢を見せたことで、欧州懸念が強まった流れが継続した。
NY市場で一時1.35台まで値を落としたあと、ポジション調整などに1.36台半ば手前まで値を戻していたユーロドルは、東京午後に再び1.35台に下落。ユーロ円も104円80銭台に値を落とすなど、上値の重い展開に。
ドル円も、ストップを巻き込んで急騰する場面があったものの、全般に頭の重い展開で、午前中に一時76円台に。急騰後は77円10銭-20銭でのもみ合いに。

◆ドル円なんちゃって介入

ドル円は77円を割り込んだ後、77円05銭ぐらいから77円51銭まで急騰する場面があり、介入が意識された。しかし、これは介入によるものではなく、介入期待のストップエントリー注文が77円30銭から50銭にかけて並ぶ中で、こうした注文を付けに行く動きによるものとみられる。その後すぐに77円10銭台に戻す等、荒っぽい展開となった。

◆株式市場閑散
昨日に引き続き、売買がまるで盛り上がらず、東京株式市場は閑散としている。欧州懸念に対する不透明感が強く、積極的な売買が差し控えられている。
売買代金は14時半時点で5638.98億円と、今年最低であった10月21日の7755億円に届かないことがほぼ確実な状況。リーマンショック後の08年12月以来の薄商いとなる。