2日の東京市場のドル円はじり安の展開。ユーロドルがポジション調整の買戻しから底堅く推移したこともあり、全般的にややドルが軟調となった。
昨晩はギリシャ問題の再燃が嫌気されユーロドルは10月12日以来3週間ぶりの安値圏に下落したが、東京市場では下げ渋った。ただ、全般的には様子無ムードが強く、欧州勢の参入待ちの状態。ドル円の値幅は30銭程度に留まっている。日経平均が一時190円超の下げ幅を見せるなど株式全般は弱含んだが、為替相場への影響は限定的だった。

ギリシャ問題の再燃は、パパンドレウ・ギリシャ首相が第2次支援受け入れの是非に関して国民投票を実施すると表明したことに起因している。国民の大半は支援策の受け入れに反対していると見られ、先週の欧州首脳の合意が無に帰す可能性が懸念される。ギリシャ内閣は国民投票の実施を支持すると発表した。
また、サルコジ仏大統領はメルケル独首相と電話会談を行い、日本時間3日1:00にユンケル・ユーログループ議長、ファンロンパイEU大統領、バローゾ欧州委員長、ラガルドIMF専務理事、ECB代表を交えて協議を行うとしている。その後4:30からは仏独首脳とEU・IMF当局者、パパンドレウ首相及びベニゼロス・ギリシャ財務相を加えて協議する予定。

Klugアナリスト 鈴木信秀