25日のロンドン市場は商品相場の上昇につれて資源国通貨が堅調に推移した。カナダドルはドルに対して0.99台後半とパリティ割れまでドル安/カナダ高が進んでいる。パリティ割れは9月21日以来約1ヶ月ぶり。明日開かれる欧州圏内の首脳会合に楽観的になっている他、米国でのQE3期待が商品相場の上昇を促しているようだ。NY原油先物は時間外取引で8月3日以来の93.95ドルまで一時上昇した。豪ドルは、ドルと円に対して本日の高値圏でもみ合い、NZドルに対しては6月21日以来の水準まで上昇している。
イエレンFRB副議長は先週末、経済状況によってはQE3が正当化されるとし、ダドリーNY連銀総裁は昨日、低迷が続く住宅市場を支援する一段の措置をFRBが応じる可能性を示した。ドルインデックスは一時75.94と9月8日以来の水準まで下落している。
◆スイス中銀総裁はフラン高牽制
ヒルデブランド総裁は、フランの対ユーロでの上限を断固たる決意で防衛すると発言、現状は依然としてフラン高にあるとし一段の措置を執る用意があるとした。発言を受けてフラン売りが一時進んだが値動きは限定的で、その後フラン高に推移している。
Klugアナリスト 鈴木信秀