11日に内閣府から発表された4-6月期の四半期別GDP2次速報(2次QE)で、実質GDPは前期比+0.6%(同年率+2.3%)となり、1次QE段階の前期比+0.9%(同年率+3.7%)から0.3%ポイント下方修正された。前期比への内外需別寄与度は、内需が▲1.1%ポイント、外需が+1.6%ポイント。実質GDPの前年同期比は▲7.2%(0.8%ポイント下方修正)。
また、筆者が重視している名目GDPは前期比▲0.5%(同年率▲2.1%)となり、1次QE段階の前期比▲0.2%(同年率▲0.7%)から0.3%ポイント下方修正された。前期比への内外需別寄与度は、内需が▲1.5%ポイント、外需が+0.9%ポイント。名目GDPの前年同期比は▲6.7%(0.8%ポイント下方修正)。1-3月期の▲7.8%よりは改善したものの、なお2008年10-12月期の▲3.6%を下回る、非常に深いマイナスの数字になっている。
実質GDPの主な需要項目についての改定状況などは、以下の通り。
【民間最終消費支出】
前期比+0.7%(0.1%ポイント下方修正)。実質GDP前期比への寄与度は+0.5%ポイント。3四半期ぶりの前期比プラスだが、昨年10-12月期に前期比▲0.7%、1-3月期に同▲1.2%になっていた後で、かつ各種政策効果が押し上げ要因になった四半期にしては、リバウンドの力が弱かったと判断される。