6日のロンドン市場でドル円は1ヶ月ぶりの79円台を一時付けた。欧州通貨がドルと円に対して売られ、クロス円の下落につれてドル円もじり安に推移し先月5日以来となる79.97近辺を付けた。東京時間までは堅調に推移していたユーロドルだがロンドン時間に入るとじりじり値を落とし、独当局者がギリシャへのさらなる救済措置の条件などは明確でないと発言したことが伝わると下げ幅を広げた。つれてユーロ円も117円台半ばから116円台後半まで下落、その他クロス円も値を落とす展開になっている。NY原油先物や米株価指数先物は下落しており、リスク回避的な傾向からクロス円が売られている一面もある。
独当局者は、EUとIMF、ECBの調査団によるギリシャ経済に関する報告書が週半ばに提示される見通しと述べた。

◆スイスフラン、カナダドルは売られる
東京時間にスイスフランはドルに対して最高値を更新していたがロンドン時間には売りが優勢となった。ドルスイスは一時0.8328近辺までドル安スイス高が進んでいたが0.83台後半まで値を戻している。スイス円は96円台前半から95円台半ばまで下落した。
カナダドルは売りが優勢で一方的に下落する展開となった。米経済と密接な関係があることから週末の悪い米雇用統計が重しとなっている。雇用統計発表時には他の通貨に対してドルは売られたがドルカナダはドル高カナダ安に進んでいる。ドルカナダは本日、東京時間の0.9760台から0.9810台にドル高カナダ安が進み、カナダ円は82円台前半から81円台半ばまでじり安に進んでいる。

Klugアナリスト 鈴木信秀