高齢者こそ脂肪を摂るべき! 認知機能への効果とは 科学研究から見る、食と脳・こころ(前篇) 2018.6.8(金) 漆原 次郎 フォロー フォロー中 健康 食 シェア104 Tweet この写真の記事へ戻る 魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの脂肪酸と呼ばれる成分が、認知機能低下リスクを抑えるといわれている。イラストはこれら成分を多く含むとされる魚。上列は左からマアジ、ブリ、サンマ。中列はマサバ、クロマグロ。下列はマダイ、カツオ、マイワシ。 血液中のDHA濃度と認知機能低下リスクの関係。認知機能はMMSE(Mini-Mental State Examination)という方法で判定(出典:大塚氏らの論文 “Serum docosahexaenoic and eicosapentaenoic acid and risk of cognitive decline over 10 years among elderly Japanese.” Eur J Clin Nutr. 2014;68(4):503-509. の情報を参考に作成)。 大塚礼(おおつか・れい)氏。国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室室長。博士(医学)。1998年、東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業後、食品メーカーで食品衛生管理者として品質管理に従事。その後、公衆衛生学を志して名古屋大学大学院に進学、2004年、名古屋大学大学院医学系研究科修士課程修了。2007年、同博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、2009年、国立長寿医療センター研究所疫学研究部栄養疫学研究室長に。2010年、国立長寿医療研究センター予防栄養研究室長。2013年より現職。