30日のロンドン市場は、前週末のドル安水準での揉み合いだった。ロンドン勢がスプリング・バンクホリデー、ニューヨーク勢がメモリアルデーのため休場となり、閑散としたマーケットとなっている。ドル円は80.80近辺でこう着、ユーロ円は115.50近辺、ユーロドル1.4280-90レベルでの揉み合いが中心だった。ロンドン早朝にはユーロドルが一時1.4250台、ユーロ円が115.20近辺まで下押しする動きもあったが、欧州株が小幅高での安定した推移となると値を戻している。全般には、ドルスイスが再び0.85割れ、ドルカナダが0.9750近辺へとじり安となるなど、ドル安の圧力は継続している。東京序盤に0.82台乗せとなり変動相場制導入来の最高値を記録したNZドル/ドルも0.81台後半での底堅い推移だった。

主要経済指標の発表はカナダ関連に限られており、欧州では週末にギリシャ関連のニュースがあった程度。ドイツ財務省当局者によると、ギリシャ救済を巡る欧州委員会、ECB、IMFの三者による「トロイカ」報告の公表は今週末か、あるいはやや後ズレの可能性、とのこと。週末の独シュピーゲル誌は、トロイカ報告ではギリシャは財政目標を全く達成できていない、と報じており、市場に波紋を広げた。IMF関係者はこの報道内容を否定していた。

◆カナダ経済指標、カナダドルは振幅
本日の海外市場で唯一注目されたカナダ経済指標、3月のカナダGDP、前月比は+0.3%(予想+0.2%)前年比は+2.8%(予想+2.6%)だった。第1四半期GDPは前期比年率+3.9%(予想+4.0%)だった。また、同時刻に発表されたカナダの第1四半期経常収支は89億加ドルの赤字(予想79億加ドル赤字)だった。カナダドルは発表直後にやや買われたが、次第に売りが優勢になっている。ドルカナダは0.9755レベルから0.9745レベルへと売られたあと、0.9770近辺へと反発。カナダ円は82.88レベルと今日の高値近辺まで買われたものの、82.70近辺へと反落している。GDPは3月データは市場予想を上回ったが、第1四半期データは予想に届かず、あすのカナダ中銀政策金利の据え置き見通しに変化はみられていないようだ。

(Klugシニアアナリスト 松木秀明)