『再会〜Silent Truth〜』(テレビ朝日)

 4位は『再会〜Silent Truth〜』。原作は江戸川乱歩賞を受賞したミステリー小説。まず設定が抜群に良い。主人公は35歳の刑事・飛奈淳一(竹内涼真)。転勤のため、小学校6年生のときに離れた故郷の神奈川県三ツ葉市に帰ってきた。

 小6のときには仲の良い友人が3人いた。現在はヘアサロン経営の岩本万季子(井上真央)、建築士の清原圭介(瀬戸康史)、地元有力企業・サクマ土地開発の専務を務める佐久間直人(渡辺大知)である。

『再会~Silent Truth~』に出演する俳優陣。左から瀬戸康史、竹内涼真、井上真央、渡辺大知(写真:産経新聞社)

 飛奈は3人と会うつもりはなかった。ところが会わないわけにはいかなくなる。殺人事件が起こり、飛奈は捜査員の1人になるが、3人に嫌疑がかかったからだ。

 殺されたのは佐久間の異母兄・秀之(小柳友)。佐久間家の所有するスーパーの店長をしていた。佐久間家は土地の名家。しかし秀之は素行が悪く、厄介者だった。

 3人とも動機がある。まず秀之は万季子を脅迫していた。ネタは万季子の一人息子・正樹(三浦綺羅)の万引き。現金を要求していた。それ以外のモノも求めていたフシがある。

 清原は万季子の元夫で正樹の父親であることから、脅しには一緒に対応していた。秀之に憤っていた。佐久間はおとなしい男であるものの、兄は迷惑な存在だった。そのうえ佐久間は万季子に気があるようだ。

 この設定だけでもドラマは十分に成立するが、ほかにも物語がある。4人は小6のとき、拳銃を隠した。銀行強盗に撃たれて死んだ警察官・清原和雄(弓削智久)の拳銃だ。圭介の父親である。この拳銃で秀之は撃たれた。だから犯人は3人のうち誰かだ。

 そもそも4人はなぜ大胆にも拳銃を隠したのか。どうして秘密にしたままだったのか。それはまだ明かされていない。

 物語の中で謎解き役を務めるのは飛奈の先輩・南良理香子刑事(江口のりこ)。勘が鋭く、4人には共有の秘密があることにも気付いているが、知らぬふりをしている。徹底したポーカーフェイス。魅力的な刑事だ。

 2月3日放送の第4回では佐久間のアリバイが虚偽であることが発覚し、任意同行されたが、まだ犯人は分からない。