想像を絶する若者の就職難

 ⑧の就業について。コロナ禍明けの2023年夏、大学生・大学院生の卒業生は1158万人に上った。翌2024年が1179万人、2025年が1222万人、そして今年夏の卒業生は1270万人だ。

 4年で合わせて4829万人もの若者は、卒業後何をしているのか? ちなみに私の友人の息子は、北京の準一流大学を卒業したにもかかわらず、就活で100社以上受けてけんもほろろで、自宅で「寝そべり族」(躺平)をやっている。そして「いまの中国では自宅が最も多い卒業生の受け入れ先だ」と証言する。

南京市の芸術労働者向けの就職フェアに大挙して押し寄せた求職者たち=2024年3月撮影(写真:Featurechina/共同通信イメージズ)

 おしまいに、中国国家統計局に関するアネクドート(政治小噺)を紹介しよう。

「中国経済は悲惨を極め、司令塔である国家発展改革委員会も、予算を統括する財政部も、ビジネスを統括する商務部も、人民元の番人である中国人民銀行も、さじを投げてしまった。

 だが14億中国人民は、いささかも動揺することはなかった。『だって私たちには、頼もしい国家統計局がついているのだから』」