
飲食店と市場、催事場がいっしょになった商業施設です。朝早く猫が閑散とした広場を眺めていました。犬を散歩させる人が近くを通ると、そちらに目を向けました。

定食屋の猫は、「朝ごはんの準備ができましたよ」と、一声あげました。

夜はずっとにぎわっていた繁華街も、翌朝にはすっかり静かになっていました。広い歩道にいたこの黒猫は、前の晩にバーで出会っています。夜明けまで店にいたのでしょうか。朝の静けさが好きだな、と体を休めている様子でした。

包装資材を扱う店の猫です。猫の爪とぎからダンボールを保護するカバーを巻いていますが、あまり効果がないとのこと。「爪を研ぐっていうのは、猫の気ばらしになるようだから、いいんじゃないの?」と、店の主人は、包装紙を抱えて移動しながら、話してくれました。
※台南への行き方
日本の各都市から直行便で台北または、高雄へ。台北駅から高鉄(台湾の新幹線)で約1時間50分と、ローカル線に乗り換えて約30分。台北のバスターミナルから高速バスで約4時間30分です。高雄駅からは、特急電車で30分ほど。高雄空港から直行バスで80分ほどです。
※おしらせ

新美敬子さんの新刊『猫とわたしの東京物語』(講談社文庫)が2025年1月15日に発売されました。犬猫写真家の“原点”ともなった猫たちとのふれあいを描きます。