17日のロンドン市場でクロス円は一段高の後伸び悩み。東京時間に東芝の買収話から円が売られた流れを引き継いで始まった。その後、好調だった英経済指標発表でポンド円は上昇、つれてその他クロス円、ドル円も上げ幅を広げた。ドル円は81.77近辺と4月28日以来約3週間ぶりの水準まで上昇、ユーロ円は今月11日以来の116.23近辺、豪ドル円は12日以来の86.68近辺までそれぞれ上値を伸ばした。ただ買いが一巡した後はそれぞれ伸び悩んでいる。
17:30に発表された英4月の消費者物価指数は、前年比で予想4.1%増のところ4.5%増と2008年10月以来の高水準を示したことでポンドは値を飛ばし、ポンドドルは1.6250台から1.6290台にポンド円は132.60台から133.00台まで急伸、それぞれ1.6304近辺、133.14近辺まで上値を伸ばした。ただ買いが一巡した後は押し戻されている。
◆ユーロドルは発言で急落する場面も
ユーロドルは、ユーロ円やポンドドルの上昇につれて1.4225近辺まで一時買われた。その後1.42台前半でもみ合っている時、ユーログループのユンケル議長が講演で「ギリシャのソフトな債務再編が必要」との見解を示したことが伝わると1.4160台まで急落した。その後1.4200レベルに値を戻したが上値は重くなってきており再び1.4160台に戻している。
18:00に発表された独5月のZEW景況感指数は予想4.5のところ3.1と下回ったことからユーロドルは、1.4170台後半から1.4150台後半に値を落とす場面があったがすぐに値を取り戻した。
Klugアナリスト 鈴木信秀