米国の市場調査会社ミルウォード・ブラウンがまとめた企業ブランドに関する調査によると、米アップルのブランド価値が1533億ドルと評価され、米グーグルの1115億ドルを上回って初めてトップになった。
スマートフォンの「アイフォーン(iPhone)」やタブレット端末の「アイパッド(iPad)」が消費者、法人市場で成功し、ブランド価値向上に寄与したという。
アップルのブランド価値は、昨年から84%、2006年の調査開始時から859%伸びている。一方で、グーグルは過去4年間トップの座を維持していたが、今回は2%下がって2位に転落した。
フェイスブックが最も高い伸びに
調査は、ブランドの企業業績に及ぼす貢献度や、顧客満足度、将来の成長性といった要素を考慮し、その価値を金額にして評価している。
今年はトップ10に、米IBMや、米マイクロソフト、米AT&T、中国移動と、ハイテク企業が6社入った。
また今年の特徴は、BRICs企業や、ハイテク関連企業のブランド価値が大きく向上したことにあると同社は説明している。
BRICs企業は2006年時点で上位100社のうち、わずか2社だけだったが、昨年は13社に増え、今年は19社が入った。
今年はハイテク企業が上位100社の中で3分の1を占めている。そのうち最も高い伸びを示したのは、米国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)フェイスブック。同社のブランド価値は前年から246%上昇し191億ドルとなった。
これに次いで高い伸びを示したのが中国の検索エンジン百度(バイドゥ)で、金額は同141%増の226億ドル。両社の順位はそれぞれ35位と29位だった。
アップル、スマートフォン出荷でノキアに迫る勢い
こうした中、IT関連市場の調査会社IDCが今年1~3月期の世界スマートフォン市場に関する調査を発表し、こちらも話題になっている。
それによると、同期間中の出荷台数は、フィンランドのノキア、アップル、カナダRIM(リサーチ・イン・モーション)、韓国サムスン電子、台湾HTCの順で多かった。