おはようございます。

きょうはベージュブックが発表されました。
日本語では米地区連銀報告と呼ばれます。
次回のFOMCでのたたき台となる重要な資料です。

今回は4月4日までのデータを基にリッチモンド連銀が作成しました。

米経済は引き続き改善。
多くの地区で改善は緩やかに留まった。
伸びは広範なセクターに及んだ。

と回復基調が確認されています。

これまでと同様に製造業主導の回復、自動車販売が増加など明るい内容です。そのなかでは・・・

インフレが企業の原材料コストへの懸念材料、
一部地区では東日本大震災や原発事故の影響で、販売・生産に影響、
との指摘もありました。

そして・・・
住宅市場はすべての地区で低水準のまま変わらず、
または引き続き弱まっている、
と、住宅関連の低迷が回復のネックとなっていました。

そういえば・・・
13日にFRBは米金融大手に差し押さえに関する業務改善命令を出していました。

借り手との意思疎通の向上、
ローンの返済条件が緩和された住宅については差し押さえ手続きを強行しないこと、
コンプライアンスを強化すること、

との命令です。
米住宅問題、まだまだ根が深そうです。