新聞・雑誌のスクラップサービスはインターネットという新たな戦場へ(写真はイメージ)

 中国に渡ってからの15年間、留学から起業に至るまでの道のりを振り返っている。

 中国で会社を設立し、さまざまな紆余曲折を経て、日本企業に関する記事を新聞や雑誌から切り抜くクリッピングサービスを始めた。仕事が増えたまではよかったのだが、それに伴いスタッフも増やしたものの、一方で成果物のクオリティーも下がってしまい、売り上げとの両立に頭を悩ませるのであった。

【前回の記事】「中国での新事業、人を雇い過ぎたら落とし穴に」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53835)

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 新聞や雑誌のスクラップ事業はとりあえず軌道に乗った。けれども、仕事が増えすぎたがゆえに、スタッフもものすごい勢いで増えていく。僕と家内を除くと、43名全て中国の人。名前も覚えられない。それどころか、誰が何をやっているかもだんだん把握できなくなってきた。

 普通の会社なら、45人も社員がいれば、部門リーダーみたいなものがいてもよさそうだが、自然にリーダーシップを取るスタッフはなんとなくはいたものの、肩書を持つリーダーはいなかった。

 このままではまずい・・・。

 いつものように、ピンチのときの夫婦の作戦会議。選択肢は3つ。

 1つ目。売上優先、まだまだ突っ走る。

 2つ目。クオリティー優先、人を減らして、仕事を選ぶ。

 3つ目。根本的に方法を変える。

 1つ目を推す家内と、2つ目を主張する僕。いろいろな意見を戦わせた結果、3つ目に落ち着いた。

 とはいえ、落ち着いたといっても、そう簡単に新しいアイデアが出てくるわけもなく、悶々とする日が続く。