トヨタ、多目的自動運転EVを発表 物販やライドシェアも

米ラスベガスで開かれた家電見本市CESで「イー・パレット」を発表するトヨタ自動車の豊田章男社長(2018年1月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / MANDEL NGAN〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムのAI(人工知能)スピーカー「Amazon Echo」は、すでに米国における市場シェアが7割を超えたと推計されている。しかし、この端末の中核を担う、クラウドベースのAIアシスタントサービス「Alexa」は、今後、スピーカーの枠を越え、さまざまな電子機器の領域へと広がっていきそうだ。

トヨタの車載機にAlexa導入

 トヨタ自動車は、1月9日、米ラスベガスで開幕した家電ショー「CES」で、アマゾンのAlexaが、トヨタやレクサスの一部の車種で利用できるようになると発表した

 トヨタは、その具体的な車種について、明らかにしなかったが、2018年中に、同社の車載インフォテインメントシステムである「Toyota Entune 3.0」や「Lexus Enform 2.0」を装備する車種に、Alexaを導入する。また2019年には対応車種が、さらに増えるとしている。

 これにより、運転中にAlexaに話しかけ、道順を尋ねたり、ニュースを聞いたり、エンターテインメントコンテンツを操作したりすることができるようになる。また、家にスマートホーム機器を設置していれば、例えば、自宅に着く前に、室温を調整しておくことができる。

 トヨタの車載インフォテインメントシステムは、すでに米アップルの「iPhone」に対応しており、音声アシスタント「Siri」を介し、各種操作が行える。例えば、電話をかけたり、電子メールを送ったり、再生する音楽を選んだりすることができる。

 しかし、新たにアマゾンのAlexaを導入することで、今後は、より複雑な音声命令が可能になるようだ。

フォード、BMW、日産もアマゾンと組む

 実は、アマゾンがAlexaに関して、自動車メーカーと提携するのは、これが初めてではない。例えば、昨年(2017年)開催されたCESでは米フォード・モーターとの同様の提携が発表された。