Big Pictureを描く
一年の計は元旦にあり、と言われるが、年頭に人はさまざまな目標を掲げる。最近強く思うのは、目標の設定の仕方を工夫することで、同じ能力でもかなり違った結果を生み、それが違った人生につながるのではないか、ということだ。
目標の設定の仕方とは、時間軸とその内容の問題である。あまり直近でなく、されど遠過ぎない、頃合いの良い期間。それと、頃合いの良い内容とのコンビネーションがポイントなのである。
ある目的を達成するために、直近の目標に狙いを絞るのではなく、その先の目標や本来の目的を設定すると、直近の目標は自ずと達成してしまうことがあるのだ。
願望する直近の目的が切実なほど、それ自体を追いかけるのは得策とは言えない。直近の目的を包含する本質的な目標を考えてみる。直近の目的の先には何があるのか、を考えてみる。これを本質的な発想展開力なり、Big Pictureを描く力と言い換えることもできる。
“手段”が目的化していないか?
このようなことは、違う形で既に賢人たちが述べているのかもしれない。しかし、座学で知っているのと、自分事として実感するのには大きな隔たりがある。
例えば、年間売上目標を達成するために、多くの方々がさまざまな工夫をしていると思う。その「年間売上の目標を達成する」のは何のためだったか? 目標の先にある、目的を考えてみる。
近い将来における具体的な出来事や、より大きな目的を想定し、その目的のために日々何をすべきか自らに問いかけ、集中するのである。