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 2015年10月15日に行われたBBC日本語版ニュースサイト開始の記者会見において、「ニュースメディアの未来」と題したパネルディスカッションが行われた。

 パネリストは4人。ジャーナリストの津田大介氏（「ポリタス」編集長）、スマートニュース執行役員の藤村厚夫氏、LINE上級執行役員の田端信太郎氏。そして、BBCグローバルニュースリミテッド 最高経営責任者のJim Egan（ジム・イーガン）氏が加わった。モデレータはBBCワールド ジャパン デジタル・エディターの加藤祐子氏が務めた。

写真左から、田端信太郎氏（LINE）、藤村厚夫氏（スマートニュース）、津田大介氏（ジャーナリスト）、Jim Egan氏（BBCグローバルニュースリミテッドCEO）、渡辺雄二氏（BBCワールド ジャパン代表取締役）、加藤祐子氏（BBCワールド ジャパン デジタル・エディター）
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 ソーシャルメディアが発達し、誰もが発信者となり得る現在、BBCのJim Egan氏は「ジャーナリストの真価が問われている」と話す。メディアは今、どう変化しているのか。今後5年、10年、さらに先を見据えたとき、何が課題となるのか。これからのメディアが果たすべき役割とは。

信頼の拠り所は「個人か、組織か」

 まず、LINEの田端氏が「組織か、個人か」というキーワードを挙げ、飲食業界の例えを用いながらメディアの「信頼」に関する問題を提起した。

 例えば、寿司屋で「この人が勧めるネタなら食べてみよう」と客が思えるには、大将個人に対する信頼が不可欠だ。だが知らない土地を訪れたときは、店のオーナーは誰であろうと、見慣れたロゴがついたチェーン店ならば、ある程度の安心感を得られるだろう。