マット安川 新党「次世代の党」から初登場の三宅博議員を迎え、拉致問題はじめ日本の内憂外患の現状や、新党の展望などをお聞きしました。
次世代の党が目指すのは戦後の欺瞞の一掃
衆議院議員、次世代の党所属。団体職員・会社経営を経て1999(平成11)年4月の統一地方選挙に初当選。大阪府八尾市会議員として10年間活動後、2121(平成24)年12月衆議院議員選挙に初当選。現在、次世代の党総務副会長・財務局長、頑張れ日本!全国行動委員会・大阪支部代表を兼任。総務委員会理事・文部科学委員会・北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会に所属。(撮影:前田せいめい、特記以外同じ)
三宅 次世代の党は、日本維新の会とケンカ別れしたわけではありません。これまでみんなでやってきたわけですが、方法論などの違いが多少出てきた。
富士山に登るにもいろんなルートがあるように、登攀ルートの違いみたいなものだと考えてもらえばいいと思います。目標である頂上についてはほとんど変わりがない。おのおのが信じるルートで登っていこうということで両者合意の下で分党する形になりました。
次世代の党は一致した考え、理念の下に集まったメンバーで結党されました。これはある意味、戦後初めてのことです。
どういうことかというと、日本の根本的な立て直しをするということで、次世代の党には3つのキーワードがあります。「自立」「新保守」「次世代」。この3つの理念、考えをもとにつくられた政党はかつてありません。戦後の欺瞞をことごとく一掃していきたい、実現することを目指しています。
3つの理念にはそれぞれ意味があります。「自立」とは、主体的国家運営と言ってもいいでしょう。日本のことは日本人が決める。
「新保守」とは、いわゆる自由民主党の保守とは違います。自民党は自主憲法制定を旗印に掲げ、保守の立場で政治行動をしてきたわけですが、彼らはいまの憲法を含むありとあらゆる現在の制度、戦後のGHQ(連合国総司令部)により作られたさまざまなシステムなどを前提にしています。
しかし、我われの新保守は、その前提そのものを取っ払おう、一掃していこうというのが大きな違いです。そして「次世代」とは、我われの世代のためではなく、次の世代に日本のバトンをいい形で継いでいこうというものです。