胸のポケットに入れた携帯電話がトイレにポチャン。ミネラルウォーターのペットボトルをうっかり倒してしまったら、運悪くそこにデジカメが・・・。慌ててドライヤーで乾かしても、電池を外して1晩置いても二度と電源は入らず、データも飛んでしまったという苦い経験をしたことがある人、いませんか? そんな時、こんな便利グッズさえあれば・・・。
密閉して1晩置くだけ
米国のカレン・ワイルドマンさん(テキサス州ウッドランズ在住)と妹のリサ・ホルムズさん(オレゴン州ポートランド在住)は、湿気を吸収する特製ビーズが入ったビースティー・バッグを共同で開発した。
この中に水没した携帯電話やデジカメなどの電子機器を入れ1晩置くと、かなりの確率で復活するという。2人の元には「トイレに落としたデジカメが復活した」「ジーンズのポケットに入れたまま洗濯機に入れた携帯電話のデータが壊れずに残っていた」と喜びの声が続々と寄せられている。
使い方はいたって簡単だ。まず、濡れてしまった電子機器の電源を切り、タオルなどでしっかり水気を拭き取る。次に、電池を外したり、折り畳みタイプの携帯電話は開くなど、できるだけ中身を露出した状態でビースティー・バッグの中に入れ、ファスナーをしっかり閉めて密閉する。あとは濡れた程度に応じて24~72時間ほど置いておくだけ。カレンさんいわく、成功率は97%だそうだ。
ビースティー・バッグの中には白と青のビーズ状の乾燥剤の袋が入っている。青いビーズが色あせて白っぽくなるまでは、何度も繰り返し使用できる。常にしっかり密閉しておけば、有効期限は1年程度あるという。
ビースティー・バッグを使って携帯電話やデジカメを復活させる最大のポイントは、「濡れたら、即、乾かす」ということに尽きる。濡れてからしばらく経ってしまった電子機器は、いくらビースティー・バッグを使っても復活させることが難しいので、「一家に1つ」「アウトドアレジャーのお伴に」というつもりで常備しておくのがベストだそうだ。トイレに落とすような大惨事に限らず、「プールサイドでデジカメを使った」とか「外で携帯電話を使っている時に、急に雨が降ってきた」などという時にも、ビースティー・バッグでこまめに湿気対策をしておけば、故障せずに長く使えるという。