氷上ドライビングで再認識、
すべての車はスポーツカーである
2012.2.13(月)
両角 岳彦
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全面結氷した湖の氷上に作られたコースを駆ける。滑るから面白い、だけではない。ドライビングによって車両の運動を刻々と作ってゆく、その段取りをどう組み立てるか、それが正確にできていないとクルマは思い通りには動いてくれない。そこが「スポーツ」として何より難しく、だからこそ面白いのである。もちろん、スタンスとグリップ、そしてフォームがちゃんと身についていないと、手足を正確なタイミングと量で動かすことはできない。そうしたことの全てを洗い出し、トレーニングする場なのである。(筆者撮影、以下同)
コースの状況はこんな感じ。雪を踏み固めて凍らせた氷盤の両側に北海道ならではのパウダースノーの壁。ここを競技車両はスパイクタイヤを装着して強烈に「引っかき」ながら滑って走る。その結果、「路面」は適度に粗くなり、スタッドレスタイヤでもいい感じで摩擦しながら滑る。
エキスパートクラスのドライバーが競技専用スパイクタイヤを装着したマシンを操る。4輪が横滑りしつつ旋回、その状態で強烈に駆動をかけてコーナリングしている。これが「ドライビングというスポーツ」の極限の世界。F1のようなサーキットレースでも、減速し、旋回し、加速するというプロセスの時間が極端に圧縮されているだけで、クルマの運動を作るためのドライビングというスポーツの手順はまったく変わらない。
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