しばらくは現金と株を半々で様子を見る
──今年はどんな投資戦略で行くつもりですか。
DAIBOUCHOUさん しばらくは現金と株で半々。不動産は相変わらずです。とりあえず、株価が上昇すればうれしいですし、下落しても現金はそのままあるので、それを元手にさらに買い増しすることもできます。
不安だからすべて現金に換えてしまうと、株価が上昇した時に追いつけません。現金と株を半々ぐらいで様子を見ながら、どっちに転んでもいいようにしておきたいと思います。
──現金を半分というのは、いつもフルポジのDAIBOUCHOUさんとしては、かなり珍しいケースですよね。
DAIBOUCHOUさん そうですね、今回はまだかなり警戒していますから。いつもは現金を持つという戦略はとらず基本的にフルポジで、相場の状況に合わせて銘柄を入れ替えたり、買い増したりしています。
どっちに転んでもいいように選択肢を残しておく
──最後に数々の危機を乗り越えてきたDAIBOUCHOUさんから個人投資家にメッセージというか、今後の投資戦略のヒントをぜひ教えてください。
DAIBOUCHOUさん やっぱり大切なのは選択肢を残しておくことだと思います。こういう大きな調整局面を経験したからといって、投資をやめてしまうのではなく、相場に片足だけでも入れておきましょう。
反発したらそれはそれでいいですし、さらに下落したら買い増しという選択肢も生まれます。いつになるかはわかりませんが、いずれ大底をつけて反発しますから、希望を持ちながら、現金と株も持ってね(笑)。
──ある意味めったにできない経験ですしね。
DAIBOUCHOUさん その通りです。いままで1000円だった株が500円になっているかもしれません。そうなれば同じ100万円でもこれまでの2倍買えます。株の含み損はあっても、現金の価値は2倍になっているとも考えられます。
──その一方で「大底を狙ってやろう」と息巻いている方もきっといると思いますが、そういう人にも何かアドバイスをいただけますか。
DAIBOUCHOUさん 今回も2万円を割った辺りで買った人が結構いました。そこからまたガクっと下がりましたから、その人たちは、下落だけ食らっているわけです。
本格的に買うのは、原油価格が回復したとか、新型コロナウイルスの感染拡大がピークアウトしたとか、何かしらポジティブなニュースを確認してからでいいと思います。
慌てて大底を拾う必要はありません。新型コロナウイルスとは全く無関係の銘柄であれば、多少は買っていいと思いますけどね。ただ、ツイッターを見ていると意外と強気の人が多くて……。個人的にはまだまだ予断は許さないと思っています。
(注)インタビュー内容は、DAIBOUCHOUさんの取材日時点(2020年3月23日)の投資判断であり、現在の投資判断とは異なる場合があります。