女王ザギトワ、圧巻の強さで優勝も「まだ宿題多い」 ロシア杯

フィギュアスケート人気は日本とロシアの共通点でもある。写真は18-19フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯、女子シングル・ショートプログラム(SP)の演技に臨むアリーナ・ザギトワ(2018年11月16日撮影)。(c)Yuri KADOBNOV / AFP 〔AFPBB News

 日露の経済交流はこれまでは限られたプレイヤーによる、ある種の閉鎖的な関係であった。

 それがいま、中小企業や地方自治体など新たなプレイヤーの参入で急速に変わりつつある。

これまでは偏った閉鎖的な関係

 日露間の交流の閉鎖性は貿易構造から垣間見ることができる。例えば日本からロシアへの輸出は、自動車が4割強を占める。

 輸出全体の4分の3を占めた2007年、2008年に比べればその割合は下がったものの、今でも自動車はロシア向け輸出の大きな柱である。

 それ以外にも、輸出では自動車部品、建設機械、原動機といった機械製品が上位を占める。

 その一方で輸入品目は、原油・天然ガスを中心にエネルギー資源が約7割だ。

 ここから見えるのは、日本が機械設備を輸出し、ロシアから天然資源を輸入する構造だ。

 このような構造は基本的にソ連時代から大きくは変わらない。

 ソ連時代は自動車の代わりに電気機器や光学機器、あるいは大型のプラントが主力であり、輸入品はエネルギー資源の代わりに木材や魚介類であっただけのことだ。

 ここから見えてくるのは、多様性に乏しい日露間の貿易構造だ。