米アマゾン・ドットコムが、7月16日から17日にかけて世界で開催したPrime会員向け大型セール「Prime Day」は、過去最高の売上高を記録したもようだ。
売上高、今年は67%増
アマゾンは毎年このセールの売上高など、業績結果については具体的なことを明らかにしない。しかし、今年の世界売上高は、約40億ドル(約4500億円)に達していると、ネット通販業界の専門誌インターネットリテイラーは推計している。
Prime Dayの開催は、4度目となる。同誌によると、2015年の売上高は9億ドルだった。これが、2016年は15億2000万ドル、昨年は24億1000万ドルへと拡大した(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。
インターネットリテイラーによると、こうして毎年、Prime Dayの売り上げが伸びるのには、いくつか理由があるという。
Prime Dayの売り上げが毎年伸びる理由
前述したとおり、Prime Dayは今年で4度目。2015年は米国や日本をはじめとする9カ国で実施したが、2016年はこれに、ベルギーを加えた10カ国で開催。昨年はさらに、中国、インド、メキシコも加えた13カ国で行った。そして今年は、オーストラリア、シンガポール、オランダ、ルクセンブルクも加わり、合計17カ国。これが1つ目の理由だ。
また、Prime Dayのセール時間は当初24時間だった。これが、昨年は30時間に拡大、今年は、16日正午から17日24時までの36時間になった。これが2つ目の理由。こうしたセール規模の拡大が、売り上げの増加につながっていると、インターネットリテイラーは指摘している。