経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」から選りすぐりの記事をお届けします。

古墳に惹かれて日本中を旅する

 歴史好きの女性を指す言葉として「歴女」が使われるようになってから、だいぶ経つ。かなり一般にも浸透しているのではないだろうか。では、「古墳ガール」はどうだろう。知らない方がまだまだ多いのではないだろうか。

 歴史ファンに人気の高いのは幕末や戦国。歴女も同じく、幕末や戦国の人物・出来事に興味があるという人が多い。ところが古墳ガールは、その名の通りに古墳に惹かれる女性。その形が好きで、日本中の古墳を訪ね歩く。「モフモフした緑が可愛い」のだとか。

 古墳のある地域では、さまざま古墳グッズが売られている。古墳の形をした鍋つかみ(奈良県・キトラ古墳)、古墳ネイルシール(大阪府・しおんじやま古墳)といったものまである。それらを集めるのも楽しみの一つのようだ。

 そんな古墳に惹かれる女性が増えたきっかけの一つはアニメだ。シュールな世界観やユニークなキャラクターで人気の「秘密結社鷹の爪」を手掛けた「蛙男商会(FROGMAN)制作の「古墳ギャルのコフィー」がそれだ。何とも言えない味のあるキャラクター、コフィーが人気となり、劇場板も作られている。これを見て、古墳に惹かれるようになった女性が多いという。

 そもそも古墳とは弥生から奈良時代に作られた権力者の墓。判明しているものだけで全国に16万1560基もある。最も多いのは兵庫県で1万6577基、以下、千葉県1万3112基、鳥取県1万3094基、福岡県1万1311基、京都府1万1310基と続く。