韓国は11月に大学入学のためのセンター試験や大学院試験が目白押しで、先日筆者も面接官を務めていた。面接をすると長丁場になるので、大学側がいろいろとスナック菓子や飲み物などを用意してくれる。

芸能人がSNSを使って大宣伝

 面接の途中のブレイクタイムに雑談をしていると、最近韓国で話題の袋菓子があるという。話によると、爆発的に売れすぎてなかなか手に入らない幻のお菓子だという。そこにいた皆さんも食べたことがなく、美味しいらしいとだけ言っている。

 早速調べてみると、韓国の大手菓子メーカー「ヘテ製菓」から今年8月に新発売された「ハニーバターチップ」だった。

 ハニーバターチップの人気の秘密はもちろんその味だが、その裏には芸能人たちの口コミ+SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の力があった。

 ある芸能人がこれは美味しいとSNSに書き込みをする→それを見たファンたちが買って食べてみる→食べてみると美味しい。自分も買ったとSNSにアップする→人気が高まる。売り場に出るとすぐに売り切れる→売り場にないから、幻のお菓子となる→一生懸命探して手に入れるとSNSにアップし自慢する。

 という構図になっているらしい。

 ネット検索をする中で、ハニーバターチップを入力すると、ハニーバターチップ生産中断というキーワードも一緒に上がってくる。すでに生産中止なのかと調べていくと、そうではなく需要に供給がついていっていないらしい。

 同社の生産工場では、シフトを2交代から3交代の24時間体制に転換し、フル稼働しているという。需給が不安定なためコンビニでは発注が中断したりするのでコンビニでは入手しにくく、大型スーパーでは棚に並べるとすぐに空になり、品切れ状態が続いている。