米ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は就任以降すでに20社以上の新興企業を買収しているが、こうした矢継ぎ早の企業買収を通じて自社サービスの強化を図るという同氏の方針は、今後も続きそうだと見られている。
傘下の写真共有サービスに技術を導入
24日、ヤフーが米国の新興企業「IQエンジンズ」を買収したことが明らかになった。同社は2008年に創業したカリフォルニア州バークリーの企業。手がけているのは画像認識技術とそれを使ったサービスだ。
IQエンジンズには「グロウ(Glow)」と呼ぶ写真アルバムアプリがある。
スマートフォンで撮影した写真をこのアプリを通じて同社のサーバーに送ると、写っている人物や物、場面、建物、文字などを認識して自動でタグ(キーワード)を付けてくれる。利用者はそのタグに基づいて写真を検索したり、並べ替えたりできるというものだ。
ヤフーはこの技術を同社傘下の写真共有サービス「フリッカー(Flickr)」に取り入れるようだ。詳細については明らかになっていないが、IQエンジンズの社員は今後フリッカーのチームに加わるといい、こうした機能をフリッカーに追加していくものと見られている。
ヤフーでは、今年5月にフリッカーのサービスを刷新した。デザインを大幅に変更し現代風にしたり、写真や動画を保存する無料のストレージ容量を1テラバイトまで拡大したり、昨年12月に刷新したiOS向けアプリと同じ機能を備えるアンドロイド(Android)向けアプリを公開したりした。