今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)は、普天間基地移設問題や橋下(徹)大阪市長の「維新政治塾」について取り上げた。
また、電話ゲストの前衆議院議員(福島1区)・亀岡よしたみ氏が、10日に発足した復興庁や、福島県川内村で出された「帰村宣言」などに対する被災地の思いを語った。
「辺野古移設しかない」沖縄の現職政治家が語った本音
中山 沖縄県宜野湾市の市長選が12日に投開票され、無所属新人で前県議の佐喜真(淳)氏 (自民、公明、改革推薦)が、元市長の伊波(洋一)氏(共産、社民、沖縄社会大衆推薦)を破り、初当選しました。
民主党は普天間問題をめぐる党内の意見調整がつかず、自主投票を決めていたようです。かつて、鳩山(由紀夫)元総理が「最低でも県外」と述べた“言葉の負の遺産”が、今回の選挙戦に大きな影を落としたと言えるでしょう。
普天間問題に関して、私はある沖縄の現職政治家に話を聞きました。彼は「鳩山氏のように、ただ県外移設を叫ぶだけでいいのか。辺野古移設しかないのでは・・・」と主張していました。理由は次のようなものです。
「県外移設と言いながら結局、基地は普天間に残っている。沖縄県内に米軍基地が無いのはベストだが、それにより他国からの攻撃や侵略が起こり得るとすれば、抑止力を整備すべきだ。日本の自衛隊を米軍の代わりにするなら、防衛力を上げる独自の防衛政策を煮詰める必要がある」と。本当にその通りだと思います。
第2次世界大戦当時、他国が日本の本州に攻め入るため最初に侵攻したのは沖縄です。つい先日も、尖閣諸島周辺の日本の接続水域内にまた中国の漁船監視船が航行しました。
今も昔も沖縄が地政学上の要衝であることは変わらないのですから、しっかり日本の防衛力を高めていくことが大切です。
約4億円の受講料収入を得る「維新政治塾」
中山 続いては「維新政治塾」の話題です。
大阪維新の会は12日、次期衆院選に向け3月24日に開講する「維新政治塾」に、10日の締め切りまでに3326人の応募があったと発表しました。想定を大幅に上回ったため、約400人の定数枠を撤回し、大半を受け入れる方針だそうです。