25日の東京市場は豪ドルが弱含む展開。NY金先物や東京金先物が大きく下落して資源国通貨全般が軟調に推移している。NY金先物を運営するCMEは、25日の取引終了後に証拠金を引上げると発表したことで金先物は一段安となっている。豪ドル/ドルは早朝の1.0470台から1.0420台まで値を落とし、豪ドル/NZドルは1.26台半ばから1.25台後半、豪ドル円は80円台後半から80円台前半に下落する場面があった。
ドル円は小幅上下に振幅した。朝方は5・10日(ごとうび)とあって仲値でのドル不足の観測もあり買いが先行したが、仲値前に失速した。今日・明日、休みを取っている輸出企業の売り注文が77円台前半には控えており、一部、輸出企業の売りも出たようだ。その後、日本株やアジア株が堅調に推移する中、ドル円も値を戻した。
東京市場ではユーロドルやポンドドルに目立った値動きは見られず、クロス円はドル円の値動きにつられる展開となった。

本日はこの後、日本時間18時から中国で、フランスのサルコジ大統領と中国の胡錦濤国家主席との会談が予定されている。市場では、中国が欧州の債券購入などで追加資金支援をするとの見方が出ている。両国当局者の発言に注意したい。

Klugアナリスト 鈴木信秀