7日のロンドン市場はドル安が進む展開。中国国家外為管理局(SAFE)国際収支司の管濤司長が北京を拠点とするシンクタンクのウェブサイトに、米ドルは他の主要通貨に対して引き続き下落する見通しであるため中国は米ドル建て資産の「過剰」保有のリスクを警戒すべき、との認識を示したことが伝わるとドル売りが入った。ユーロドルは1.4680台と先月5日以来1ヶ月ぶりの高値圏に上昇している。ドルスイスは最安値を1ポイント程度一時更新、ポンドドルとドルカナダは一時1日以来の水準までドル安が進んだ。しばらくして管司長は個人的見解であるとロイターに言及、ウェブサイトから記事が削除されたことが伝わったが特段反応は見られなかった。
ドル円は、ドル安が主要通貨に対して進む中、80.20台の小動きと動意が薄かった。クロス円は堅調に推移し、ユーロ円は先月末の水準まで一時上昇した。
◆豪ドルは軟調地合継続
本日東京時間に豪中銀は政策金利の据え置きを発表、声明文では金利は適切とし慎重姿勢を示したことで豪ドルは売りが加速した。ロンドン市場ではドル安の流れから豪ドル/ドルはやや買い戻されているが上値も限定されている。豪ドル円は東京時間の下落を引き継ぎ安値圏で横ばいに推移、豪ドル/NZドルはロンドン市場で下げ幅を拡大している。
Klugアナリスト 鈴木信秀