BMW i3。「観音開き」のドアを取り巻く開口部を持つ車体外郭(ボディシェル)の主要構造体は、片側2枚のドアも含めてC(カーボン)FRPの成形材を接着して造られている。キャビンの空間は4人の大人が快適に移動するのに十分な寸法と居住感を持っている。車室床が高いのは別に紹介するように、電池を床下に収めつつ走行機能要素の骨格(フレーム)を全通させるレイアウトのため。(写真:BMW AG、以下同)
BMW i3の基本機構透視写真。車室を包み込む黒い素材の「殻」がC(カーボン)FRP成形・接合で作られている。その床下に21kWhの容量を持つリチウムイオン電池が並べられ、それを収めて前後に伸び、サスペンションと操舵機構、後部にモーターなど駆動機構が組み付けられる白銀色の「骨格」(フレーム)はアルミ合金製。このフレームの上にボディシェルを載せて締結する構造である。この車両は後輪間の空間右側(写真奥)に2気筒のガソリンエンジン(その断面が緑に着色されている)を積んだ「レンジエクステンダー」仕様。モーターは車両左側に積まれている。 拡大画像表示