やさしい株式投資のハナシ

 資産運用に興味があっても、初心者にとって株式投資のハードルは高いもの。本連載では、現役の証券アナリストが株式投資の魅力や付き合い方をやさしく伝えます。

コロナウイルスによる新しいビジネスチャンスに注目

 今回は「アフターコロナ」をテーマにした銘柄選びを考えます。

 新型コロナウイルスの影響で様々な企業の業績が悪化しています。しかしマイナスの影響ばかりではありません。新しいビジネスチャンスの生まれている企業も沢山あり、株式市場でも買いを集めています。

 今回はそのようなアフターコロナの世界で成長が期待できる銘柄をご紹介していきたいと思います。

おすすめ① エムスリー(2413)

 まずはエムスリーをご紹介します。エムスリーは医療関係者向けの情報サイト「m3.com」を柱として訪問介護や治験の支援などを手掛けています。

 新型コロナの感染拡大に伴い、情報を求める医療関係者からのアクセスが急増しました。また、LINEと提携したオンライン診療サービスなども今後の成長が期待されており、コロナ後の医療には欠かせない存在になりつつあります。

 株価は高値更新が続いており、5月20日の終値は4220円です。100株単位なので約43万円から投資できます。安い場面があれば狙ってみたい成長株と言えるでしょう。

おすすめ② カプコン(9697)

 続いてゲーム会社のカプコンをご紹介します。カプコンだけでなく、外出自粛によるゲーム人気の高まりで任天堂(7974)やコーエーテクモホールディングス(3635)などゲーム業界は活況となっています。

 カプコンは「モンスターハンター」「ストリートファイター」「バイオハザード」などの人気タイトルを多数抱えており、前期の2020年3月期の決算は過去最高益を更新しました。巣ごもり消費の影響で利益率の高いネットワーク経由のダウンロード比率も伸びており、さらなる業績の拡大が期待されます。

 5月20日の終値は3530円。100株単位なので約36万円から投資できます。

ストリートファイターII人気タイトルを多数抱えるカプコンは外出自粛の追い風を受け、過去最高益を更新
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