諦めからの脱出方法だが、今回は「財閥の娘」なる「悪役令嬢」と同じぐらい、どこにいるかわからない存在、つまり「極論」で考えて凹んでいるということだ。
正直、極論を考えてバカらしくならないことのほうが少ない。
目の前にどんな美味そうな料理があっても「最終的にウンコになる」と考えたら食欲が落ちてしまうし、スネ夫も「オレ近所の小金持ちだけど、孫正義より貧乏だよな」と考えてしまったら、自慢の3人乗りスーパーカーで崖から飛び降りてしまうかもしれない。
極論を言われて萎えないのは自分の推しを「それJPEGじゃん」と言われたオタクぐらいである。
つまり、「自分を財閥の娘と比べていつまでも嘆き続ける」というのは、さわやかのハンバーグを前にウンコのことを考え続けて鉄板を冷めさせるぐらい、意味不明で無駄なことなので早めにやめたほうが良い、ということだ。
よってまず上を見すぎるのはやめよう。キリがなさすぎて永遠にそこから動けない。
だからと言って下を見るのもダメだ。
確かに下を見ることで「自分はまだ恵まれている」と思い、やる気が出せるなら良いが「財閥の娘ではないが、桃に入れられて川に流されるような生い立ちよりはマシ」という「安心感」を得てしまったら、またそこから動かなくなってしまう。
そうしている間にも、桃に入れられて流された奴は、鬼を倒してワンチャンという行動を起こして、気づいたら自分より上に行っているのだ。
よって、まずは自分に近い人間から見よう。
近いと言っても、自分に近くて、同じく諦めている奴を見てもだめだ。
船が沈みかかっているのに「隣の席の奴も逃げようとしてないしな」と考えているうちに一緒に沈むパターンだ。
まずは、自分と同スペックのくせに諦めていない奴を見よう。
つまり、自分と同じような年齢、職業や年収だが、何らか貯蓄やスキルアップをしようとしている「1歩だけ先んじている奴」を見たほうが良い。
マラソンで、一緒にゴールしようねと言って来た奴が、ゴール前で猛スパートをかけてきたら、負けてたまるかという気になるだろう。それがやる気である。
石原さとみのメイク動画など見てはいけない。スタート時点では「生き別れの妹!?」というレベルの動画を探して見ろ、ということだ。